山岳遭難・山岳事故 備忘録

過去の山岳事故・遭難の取りまとめBLOG

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安達太良山 沼ノ平火口付近 ガス中毒

●沼ノ平火口で火山ガス?登山客4名死亡

 9月15日午前、安達太良山の沼ノ平火口付近で、登山客4人が倒れているとの連絡がアマチュア無線を通じてあった。かけつけた地元の救助隊によって、午後2時前4名とも死亡が確認された。
 県消防防災課によると福島地方気象台などが昨年行った調査で、現場付近や泥水噴出口からH2Sガスが流出し、付近でキツネなど小動物が死んでいたのが確認されたため、立ち入らないよう注意を呼びかけ、ロープで柵も作っていた。

 事故に遭ったパーティーは東京都内の理容業者の登山グループ「にじの会」。一行は14人のパーティーで、霧のために道を失い、危険地域に入り込んでの事故のようだ。まず3人が倒れ、それを助けようとした1人も倒れた。

●安達太良山事故、濃霧で救出大幅に遅れる

 15日、福島県・安達太良山火口付近で起きた登山者の死亡事故。多数の黄色い噴出口があり、ガスのにおいが立ち込める危険な区域に入り込んだ理容師のグループは次々にバタバタと倒れた。しかし、助けを求める無線は通じにくく、霧にも阻まれ、救助隊の現場到着は大幅に遅れた。
 パーティーのリーダー(57)=東京都足立区千住=によると、一行は15日午前6時半ごろ、沼ノ平の入り口から登山を開始。道に迷い、進行方向右側に安達太良山の山頂が見えたので、山頂方向に向かった。高さ10メートルほどの尾根に登ったところ、砂や小石で足場が悪かったため、沢の方に下りた。沢付近はガスのにおいがして、最初の2人は駆け抜けたが、それに続いたAさん(56)ら3人が次々に倒れた。

 Bさん(51)が3人を助けようと駆け付けたが、Bさんも倒れた。メンバーの1人が息を止めて、Bさんに駆け寄った。Bさんから手を握られこのメンバーが、一瞬息をしたところ、強烈な異臭がしたという。先に駆け抜けた2人が「(沢に)下りては駄目だ」と叫んだ。

 アマチュア無線で救助を求めたが、無線はなかなか通じない。連絡を取るのに約1時間かかったという。

 通報を受けた救助隊が、ガスマスク携帯の上、救出に向かったのは同日午前11時半すぎ。福島県警のヘリコプターも出動したが、霧のため沼ノ平に着陸できず、先遣隊7人が現場に到着したのは午後2時半ごろだった。登山道から200メートル以上離れた沼ノ平の南東斜面にある3メートル4方の平地に、4人が倒れていたという。

●死因は 火山性の硫化水素ガスを吸ったことによる中毒死と断定

 9月17日、福島県警察本部は、亡くなった4人の遺体から血液や尿など 採取し、福島県立医科大学に依頼して調べた結果、血液から硫化水素の成分が検出されたほか、4人が直径5mほどの狭い範囲内に倒れていたことなどから、警察では4人の死因 は硫化水素ガスを吸ったための中毒死と断定した。
 16日、4人が倒れていた現場付近で、捜査員が空気を採取して調べた ところ、致死量の1/5にあたる200ppmの硫化水素ガスが検出され た。警察では今後、検出された硫化水素の量や遭難事故がおきた日に現場か ら採取した空気の分析を進め、さらに当時のガスの状況を詳しく調べるこ とにしている。

 一方、この事故以来、福島県や警察は事故がおきた沼ノ平を含む安達太 良山への入山を禁止していたが、事故原因が判明したことから、18日の午後6時で入山禁止を解除することにした。

 今後は、事故がおきた沼ノ平へ直接入れる登山道を管理している猪苗代町と二本松市が、登山口に看板を出したり、ロープを張ったりして、沼ノ 平の火口への立ち入りを禁止することにしている。

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[ 1997/09/15 00:00 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)


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