山岳遭難・山岳事故 備忘録

過去の山岳事故・遭難の取りまとめBLOG

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

芦別岳夫婦岩 遭難 芦別高校山岳部

1.芦別岳夫婦岩遭難事件(昭和27年6月28日 発生)について

事件概要 芦別高校山岳部6人が顧問に引率されて芦別岳に登山中、はじめての「旧道」コースを間違え、「地獄谷」に迷い込んだ。顧問は強引に前進を指示し、激流に阻まれると、夫婦岩を登攀して旧道に戻ることを企てた。傾斜57度全長300mの岩場を下から見える30mだけと誤認し、岩登りの経験のない部員を登らせた結果、2名があと30mの地点で墜落死亡した。判決は有罪、業務上過失致死で罰金3万円。

 この芦別高校遭難事件は、「業務上過失」が問われた最初の裁判であったが、判決は顧問の責任について次のような基準を示し、有名になった。

 「・・・まず事前にコース・気象状態・岩質・地形などについて充分調査を遂げたうえ、これらの諸条件に装備食糧その他の携行品を整える等周到な登山準備をし、登攀を開始した後であっても岩壁等の難所に遭遇した場合は、直ちに登攀することなく予め岩壁の全容を観察して前後の措置を判断し、かりに登攀可能と判断しても途中において危険を予知する場合は、潔く引返す等、緩急に応じて応急の措置をとり、以って事故の発生を未然に防止すべき注意義務があるのにA教諭はこれを怠った。」

すなわち(1)事前の調査と準備 (2)コースを正しく設定し判断する (3)危険箇所を未然に回避する という3つが顧問の「注意義務」であったとするのである。言い替えれば顧問には、こうした判断を行なうだけの能力が要求されるのであり、その能力をこえた計画を立てれば、常にその責任を問われるということである。しかし、この事例の場合の最大の問題は、コースを間違えたら確認できる所まで戻る、という登山の鉄則を踏み外した所にあるのではないかと思われる。

スポンサーサイト



[ 1952/06/28 19:52 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。